2016年08月30日

予想外の結果

私の前のご家族が診察室から出てきてしばらくすると私の名前が呼ばれました。

今までの流れからすると肺がんであることは確実で、
問題は、
どのような種類の肺がんか?
転移はあるのかあればどこの臓器にどの程度か?
進行の度合いはどのくらいか?
手術は可能か?不可能なら治療法は放射線か?抗がん剤か?

たぶん前回の診察の時の話の雰囲気からすると、まずは、入院して手術。

頭の中をそんなことどもが駆け巡りながら診察室に入ります。
今日こそ確定的な診断が出ることが予想できましたので、私自身は、結構緊張していました。

私の予想では、今までの検査の結果をてきぱきと説明し、結果としてこういう方法で治療にかかります。入院については、看護師の方から説明があります。などなどと言ったセリフが医師の口から出ることを予想していたのですが、医師の態度がちょっと妙です。前回の診察の時は、かなりピリピリした感じだったのに、今回は妙に穏やかです。

ほとんどいきなり言われた記憶があるのですが、
「影がほとんど消えています。糸のような状態です。」

「えっ!?えっ!?」
と、話が呑み込めない私。

「おとといの造影CTの写真です。」
と、医師が、写真を見せてくれると、3センチ以上あった影がまるで見えない。
「ペットCTでも光っていませんでした。あの大きさがあり、がんであればまずペットCTでは光るんですけど・・・」

実は、この日の医師との会話は、断片的にしか記憶にありません。予想と180度逆の結果を知らされ、そのギャップの大きさが私の頭脳では処理しきれなかったという感じがあります。



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2016年08月24日

希望と絶望の入り混じる時間

造影CTの翌々日が担当医師の診断の日でした。

実は、この専門病院で医師と直接会うのは、これが2回目でした。
初診の時、私のCT画像を見て結構厳しい顔で今後の予定を説明し、その後、提携クリニックでの検査、この病院での検査と診断のためのネタ集めで大体3週間くらい。これでやっと正確な病状が把握でき治療が始まる。あいまいで不安定な状況とも今日でおさらば。ここに入院すれば、今年の東京湾の花火は病室から見られるのかな。保険会社への申請書類も持ったし、結論がはっきりしたら、さっそく医者に記入してもらおう。

私は決して腹の座った人間ではないのですが、良きにつけ悪しきにつけ中途半端であいまいというのは困る。
病気なら治療する、治療に多くのお金がかかるなら保険などで対応しなくてはならない、診断の結果どの程度働けるか働けないか会社とも相談しなくてはならない、などなど、確定診断が出ないと進むに進めないことが多い。

んで、いよいよ診察です。

この病院は、予約の際時間を指定され、あまり待たされずに診察や検査が行われます。もちろん、前の人の話が長引けば予定より遅れての診察となるのですが、私の記憶では、それほど遅れた印象はありません。
院内専用のPHSを持たされ、受付後しばらくは一般の待合場所で待機、その後PHSで呼び出され、中待合室で待機、それから医師に呼ばれ診察室へという流れでした。

この日、診察時刻は午前中、一般待合室から中待合室に行く時間は大体予定通り、しかし、私の前の人の話が結構長引いている。詳しい内容は、聞こえてこないのですが、どうやら患者さんは年配の男性、一緒に来て医師と話しをしているのは男性の奥さんとご子息の様子。医師とはそこそこ付き合いも長く、かすかに聞こえてくる話の様子から、手術をしてその後の治療方針の説明とか、手術ではないけど治療をして結果がいいのでこれからどうするのかとか、内容はわからないのですが、患者本人や家族と医師との信頼関係ができていて、病状も悪くない印象でした。

経験のある方々ですとお分かりでしょうが、中待合室に呼ばれ、次の診察は俺の番、となると結構耳がダンボになります。実際には、個人情報やプライバシーの関係で話がその内容まで聞こえてくることはないのですが、かすかに漏れてくる特にご家族の質問の声、医師が協調するときの声、笑い声、わずかに耳が感じられる口調。
そして、診察室から出てくる患者と家族の様子。医師の説明に納得し、皆明るい表情で、これでよかったと話様子や逆に納得する人とそうでない人が混じり、不満や不安を顔に出す患者らしき人に説得といった言葉をかけるかぞくなど。

中待合室にいる時間はわずかなものでしかありませんが、神経が研ぎ澄まされ、紙一重の違いで希望と絶望の入り混じる時間です。
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2016年08月15日

造影CT検査

ペットCTから5日ほどで、造影CT検査を受けました。

造影CT検査とは、静脈の中に「造影剤」を投与してより正確な情報を得る検査です。

と言っても、私自身、通常のCTと造影CTとのきちんとした違いは判りませんので、これも信頼できるところへリンクを張るようにしましょう。

検査自体は、通常のCTと大きな違いはないのですが、撮影の前に文字通りの造影剤を静脈に注射します。この造影剤は、腎臓を通じておしっこの中に排出されるとのことで、腎機能に障害がある場合は使用できないとのことです。

病院へ行くとこうした副作用、合併症、事故の可能性などの説明が文書化されていて、医師や技師による口頭での説明の後、同意書に署名を求められることが結構あります。説明を受けても正直なところやめた方がいいのかまでは自分では判断できないので結局は同意書に署名しての検査を受けるしかない。

さて、このCT撮影ですが、病院からの予定書を見ると「緊急」とか「臨時」とかの文字が見られます。専門病院初診の時「1か月後くらいには手術」に近いことを言われていましたので、MRI、ペットCTときて造影CTで診断を確定し、治療、たぶん手術という流れのための最終検査だったのかもしれません。
ラベル:造影CT
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2016年08月02日

PET/CT:ペット/シーティーと読みます。

脳のMRI検査から1日おいて翌々日にPET/CT検査を受けました。

PET/CT:ペット/シーティーと読みます。
専門病院初診の時医師からこの検査を指示されましたが、私には初めて聞く検査名でした。医師も「ご存じですか?」と確認したことを記憶していますので、私や女房の顔にいかにも知らないという表情が現れたのかもしれません。

この検査が一般の人たちにどのくらい知名度があるのか知りませんが、周囲にこの検査を受けたことを伝えると、がんに関係ない人たちは、「それって何?」の世界なのですが、反面自分や家族ががんの検査を受けたり治療中の人たちは、そこまでけんさしたの!とか、うちの場合は・・・などとかなり積極的というか具体的というか妙な共感をもった反応が返ってくるので、まだこの検査は変な言い方ですがマニアックな部類に入るのかもしれません。検査費用自体もかなり高価ですし、保険の適用に関しても縛りがあるようです。

詳しくは、どこか信頼できるサイトへのリンクを張るようにしましょう。

先日、ご家族がステージ4のガンを治療中の方とお話しました。
私が「ペットCTでもどこも光りませんでした」というと
「うちは、あちこち光っていましたよ」
との返答。

ちょっと話がペットからずれてしまいますが、私がお会いしたステージ4のご家族、ご自身もおっしゃっていましたが、
「うちなんて、10年前だったらもう生きていないですよ。抗がん剤の後は体調不良で無理ですけど。仕事にも行っているんですよ。」
とのこと。

現在、新聞やテレビ、ネットなどでも伝えられていますが、がんの検査や治療はかなりの改善が見られます。私がお会いした方のご家族のようにステージ4であれば以前なら「末期がん」です。実際、周囲の人たちもそういう言い方をしていました。でも実際にお話しを伺っているとお仕事にも行っている。

10年前の末期は今なら治るあるいは悪化しない。

だんだんずれがひどくなりそうなので、今日はここまで


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2016年07月27日

早く帰ってビールを飲もう

専門病院の医師から指示を受けた最初の検査は、脳のMRI撮影でした。

私にとっては初めてのMRIです。
そういえば、最初の病院でのCTも初めての体験でした。

胸部のレントゲン撮影や胃のバリウム検査や内視鏡検査は経験していましたし、その程度の検査は「普通」の検査です。しかし、CTとかMRIなどは、「普通」と言えるレベルではなく、より「詳細」で、別の言い方をすれば体の状態が「やばい」ゆえに「詳細」に検査して、専門的な治療にかかる。そのための指針を得るための検査という認識がありました。

さて、そのMRIですが、なにせ頭の検査ですので、筒のような機械の中に頭を入れる。
これは、機械を前にして想像すると怖い!
実際に、頭が少しずつ筒の中に入り周囲が見えなくなると不安というより怖い感じが、最初だけですが、します。

そして、検査が始まると、がんがんとかかんかんとかいう音が聞こえる。
これも、はじめは、不快ですが、時間がたつと単調さ故に眠くなってくる。

検査の日は、7月の21日で実に暑い日でした。

検査結果については、専門病院提携クリニックでは何も知らされませんでした。

私は暑い季節が好きです。
この日、脳の検査ということもあったのですが、クリニックを出る、暑い空気に触れる、これを認識できるのはもしかすると短い。猛暑の午後自分の足で歩くことができるのも今年が最後かも。

早く帰ってビールを飲もう
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2016年07月26日

専門病院初診から検査まで

専門病院の医師はできるだけ早く検査ができるよう手配してくれたのでしょうが、それでも初診から検査までは12日間ありました。

この間、不安に苛まれ落ち込んでいたかというとそうでもなく、手術の後では酒も飲めないかもしれないと思い、銀座のライオンや赤羽の丸健水産など休日はひたすら飲み歩いていました。また、入院、手術でお金がかかると思い健康保険組合に「限度額適用認定」を申請しました。仕事はふつうに続けています。

私自身より家族の方が精神的なダメージを受けていたようです。

また、この時期禁煙開始から10日くらい、たばこは吸いたいと感じていましたがそれほど切実ではありませんでした。たばこをやめたせいかどうかわかりませんが、なんというかふわふわする感じが時々しました。フラフラするめまい感ではなく体が浮くような変な感じです。不快ではありません。

たばこに関しては、気管支鏡検査の後しばらく血痰が続いていたこともあり、なんとなく禁煙を続けていました。しかし、がんと決まったのなら今更禁煙もなにもないだろうと思い医師にそのように言うと、結構きつい調子で返されました。

1か月後に手術だとすると、今禁煙してもぎりぎりだ。しかも喫煙を続けていると、術後の経過もよくない。タバコは絶対にダメ!

結果として1年以上たつ今も禁煙は続いていますが、別に強い意志の元禁煙を始めたのではなく気管支鏡検査のあととてもタバコが吸えない体調だったこととその後しばらく診察や各種の検査が続いたため吸えなかった状況が続いただけみたいな禁煙です。
ラベル:禁煙
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2016年07月25日

がん専門病院の診断と指示

専門病院の担当医師は呼吸器外科の若い医師でした。

若くても結構切れ者といった感じの医師で、最初の病院の検査結果のデータでは不十分な点やその範囲で言える所見をかなりクールにはっきりと説明します。がんとはっきりとは診断しないのですが、方向としては、手術です。実施時期は、約1か月後。

手術のための詳しいデータをとるため、ペットCTと脳のMRI測定の指示。これは、この病院でもできるが現在満員のため提携クリニックでの診断を指示されます。

診断の最後に肺癌の手術を受ける人のためのパンフレットを渡され、読んでおくよう言われました。

この病院でのこの日の検査には、血液や尿といったいわば定番の検査に加え、手術に耐えられる体力があるか確認するための負荷心電図測定も行いました。

ネットなどでこの病院の評判を見ますと、治療に関する評価は極めて高い。反面、患者や家族への説明に関してははっきり言うのできついという評価も見られました。

私個人としては、がんとはっきり宣告されなくても、それを想定し適切な対応を早くとる。私に対する説明もわかった範囲できわめて明確。診察後の予定やそのための指示も明確。そうした点でこの病院受診は正解でした。
ラベル:ペットCT 脳のMRI
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2016年07月12日

がんの専門病院初診

がんの専門病院初診は、梅雨があけるかあけないかの時期で小雨の降る寒いくらいな日でした。

病院は、国際展示場近くにありますので、展示会に来るときに看板はよく目にしていました。評判も聞いていましたので、信頼感は抜群ですが、逆に言うとここにお世話になるときは、結構シリアスな病状になってからだろうなとも思っていました。

今まで近くを通ることはありましたが、中に入るのは初めてです。
私は、最近はあまり大きな病院に行くことがなく他の病院との比較はできないのですが、この病院は中にコンビニやレストランやカフェなどもあり天井も高く明るい雰囲気です。
また、専門病院だけあって、がんに関するパンフレットや資料がかなりおいてあります。ネット上でも資料はあるのですが、玉石混交でどれが信頼できる資料か素人では判別が難しいのですが、ここに置いてある資料は専門家が選んだあるいは直接この病院の医師や看護師などのスタッフが書いたものですので信頼できます。

最初の病院の紹介状と検査の写真のCDを受付で渡し順番待ち。最初は廊下で大勢と待ち、順番が近くなると中待合室に移動というところは他の病院でもあるところです。

専門病院に来たのだから、今日こそ確定的な診断がでるだろうと思うと、不安な気持ちがある反面、確定診断がでて治療が始まれば治るかどうかのあいまいさが消えるという期待みたいなものも感じました。

このころには、すでに咳は収まっていましたが、CTの影はなんだかわからないまま。治療に行くまでの検査の段階でこれだけ時間がかかるのはそれはそれで妙な不安はありました。

また、検査だけでも結構お金がかかる。確定診断が出れば、保険から一時金が出ますので少しは経済的に楽になる。最初の病院の最後の時以来、保険会社への申請書類は持ち歩いていました。確定診断が出たらできるだけ早く医師に記入を頼むことを予定していたからです。
ラベル:がん保険
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2016年07月05日

仕事はやめないで

少なくとも、気管支鏡検査で入院となったころには、会社には、自分が肺癌かもしれないということは伝えていました。

後になって結果が分かってから、周囲から
「お前ががんとは思っていなかったよ」
などと言われますが、
本人の私は、正直、自分はがんだと思い込んでいました。

がんと仕事の関係が昨今盛んに話題になります。

がんと診断され、治療に専念するなどの理由で仕事を辞める。
といったことがいわれます。

他の人のことはなんとも言えません。
私自身は、仕事はやめられませんでした。
仕事を続けないと生活ができない。

そこで考えたのは、例えば、肺を片方取った時どんな生活になるか?
昔、高校生の時、結核で片方の肺をとり、それでも授業をしていた教師がいたな。痩せてはいたが妙に元気で放課後も一部の生徒を相手に講義をしていたな。
なら、肺は片方なくてもどうにかなるかも。

車の運転はどうか?
それほど体に負担はなさそう。

営業だとか、購買管理だったらどうにかなるだろう。
だけど、抗がん剤治療などで体調不良、出勤できないときはどうする?
会社のPCにリモートでアクセスして、データをいじり、取引先とはメールと携帯で連絡をとる。

実際、今まででも風邪をこじらせ、体温39度の時にも業者からの連絡に対応し、顧客からの要請を却下。
多少の体力ダウンならどうにかなる
ラベル:がんと仕事
posted by スローレイン at 00:37| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

がんの専門病院予約

気管支鏡検査の結果は、退院から数日後、担当医の上司から告げられました。

私としては、手術に支障があるので禁煙を継続してくれなどと言われていたので、はっきりと「肺癌」と宣告されることを覚悟していたのですが、結果は「不明」

がんだとすると転移の可能性はあるかとのこちらからの問に
「私は、呼吸器内科医であり、呼吸器外科でないのでわからない」
との返答

わからないのなら、しばらく様子を見るというオプションはどうかとの問いに、
「それだけは勧められない」

そもそものはじめの話を繰り返すと、肺に大きな影がある。
はっきりとは言わないけど、がんの疑い濃厚。
各種検査。
結果は、いずれも異常なし。
では、影は何か?

この病院では、不明という結論しか出ない。

結果を聞くため同席していた女房の方がほとんど切れて
「じゃ、別の病院を受診しますので、紹介状を書いてください」
「OK」

紹介状と検査結果のCDを受け取り帰宅。
さっそくがんの専門病院のウェブサイトを見る。
受診までに時間がかかりそうな印象がありましたがとりあえず電話、事情を説明し、紹介状もあることを説明。
翌々日、受診可能とのこと。もちろん、予約。
ラベル:紹介状
posted by スローレイン at 00:19| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ガン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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